最近NFTって言葉よく耳にするな。NFTって何ですか?
NFTとは、「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」の頭文字を取ったもので、日本語で「非代替性トークン」という意味です。
え。。。# ゚Д゚)·;’. ゴルァ!!!(怒)
このようにNFTの意味を調べて結局わからないという状況に陥っている人、調べれば調べるほど余計にわからなくなってしまう人が大勢います。そんな人達のために今回はNFTと聞いてなんとなくでも想像ができるレベルまで解説しようと思います。また、NFTについてなんとなく理解はできたけれど、結局何がそこまですごいの?なぜNFTにお金が動くの?NFTには未来があるの?などについても少し踏み込んでいきます。
一度は聞いておきたいNFTの話
この絵はぼくが書いたの! <(`^´)>
あのー、何かそういうデータでもあるんすか?
だって、ぼくが書いたんだもん!!! (><)
このように、これまでの絵や写真、文章などのデジタルデータは簡単にコピー・改ざんができるため、違法なコピー作品なのか本物なのかを特定するのが難しかった。そのため、デジタル上の絵や写真は違法にコピーされたものが勝手に売買されたり、気づかないうちに悪用されたり、重要な文章が改ざんされたりとやりたい放題できました。
ここで、一旦事例を見てみましょう。
公文書改ざん問題
この問題は政府が国有地取引をめぐる「決裁文書」という重要な記録を改ざんしたという問題です。このように、何か問題が発覚した後に文書が改ざんされたりすることによって真実が見えなくなったり、悪用することが可能になってしまいます。このような公文書にNFTを活用していれば誰がいつどのような文章を作って、改ざんされた場合は誰がいつどこを改ざんしたのか一瞬でわかります。そのため、改ざん防止にもなり不正ができません。
デジタルアート
デジタルアートとは簡単に説明すると、「PCやタブレットなどのデジタルデバイスを使って創作された絵や写真、動画などを含む作品」のことです。これまでもインターネット上にはさまざまな創作活動が行われていましたが、簡単にコピーや改ざん、そもそも誰が作ったのかさえも情報がわからないということで現実のアート作品のような価値が生まれることはありませんでした。現在では、NFTの普及によりデジタルアートは現実のアート作品と同様に数億円を超える値段で取引されたりしています。
Blockchain(ブロックチェーン)
デジタルデータはコピー・改ざんが簡単にできてしまうという状況を変えたのが「Blockchain(ブロックチェーン)」です。ブロックチェーン上のデジタルデータは、参加者(ブロックチェーンを使用している人など)相互の検証が入ることでコピーや改ざんを見破ることができる。そのため、デジタルデータに資産価値を持たせられるようになった。
この絵はぼくが書いたの! <(`^´)>
あのー、何かそういうデータでもあるんすか?
この絵はぷとんくんの絵であると判断されました
データあるもん!!!
はぁ、、、(´Д`;)(汗)
デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることを可能にしたのがブロックチェーンです。
このブロックチェーン技術を取り入れたデジタル作品がNFT「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」日本語では非代替性トークン と呼ばれています。
ここまで読んでくれた方ならNFTという言葉を聞いたら、なんとなく想像できるようになったのではないでしょうか?NFTの出現により、デジタルアートはもちろん、ゲームやメタバースなど多分野で活躍が期待されています。NFTについての知識でこのくらい知っていれば恥をかくことはないはずです!
しかし、このNFTの説明も氷山の一角でしかありません。ここから先はNFTを利用したい人、もっと深く知りたい知的好奇心旺盛な人はこのまま読み進めてみてください。
実はNFTを全然理解できていない!?
NFTって非代替性トークンのことでしょ?
非代替性トークンってなんすか?
唯一無二の存在として証明することができるデジタルデータだよ。資産価値があるから売ったり買ったりして儲けられるらしいよ!
あのー、頭の悪い人は…P—(規制)
NFTで稼げる!NFTで収益を出す!などの記事が出回っていますが、そこに着目している記事はNFTを知る上では本質的ではないお粗末な記事だと思ってください。NFTで利益数億円みたいな注目を集める記事は多く出回っていますが、NFTビジネスで誰もがそのようなことをできるわけではなく、技術、仕組み、将来性などを知った上でメリット、デメリットをよく理解することが重要です。また、NFTに無知で触れると簡単に資産を失う可能性があるので注意してください。ここまで読み進めている人は、NFTに関心があり、自分で調べる力もそこそこある人だと思って書いております。そこで、今回伝えたいことは、NFTの本質は稼げるだの収益が云々ではないということを学んでもらいます。
では、NFTを知るうえで重要なのは何かというと、それは「Blockchain(ブロックチェーン)」というキーワードを理解することが近道です。安心してください、ブロックチェーン自体はそこまで難しくありません。ブロックチェーンについて理解してNFTについて深堀していきましょう。
Blockchain(ブロックチェーン)とは
NFTの説明で少し触れたBlockchain(ブロックチェーン)についてもう少し詳しく解説していきたいと思います。
ブロックチェーンとは「多数の参加者に同一のデータを分散保持させる管理者不在の自立したシステム」です。難しいことはありません。データの全部、あるいは一部を、NFTを取り扱う参加者全員が共有し、保存・管理しているのです。ブロックチェーンは、誰が、いつ、どのような情報なのかを明確にして共有し、偽造できないような形で保存・管理する技術になります。
少しイメージが難しいかもしれませんが、ブロックチェーンという言葉を日本語にして分解してみると想像しやすくなると思います。
ブロックチェーンを日本語にすると「分散型台帳技術」と言われます。分散型台帳技術とは、「台帳」はお金のやりとりを記録したもので、「分散」は文字通りあちらこちらに分けて保管しておくことを指します。
お金を記録? 自立したシステム? どこかで聴いたことかも…
勘の良い人は気づいたでしょう。本来、ブロックチェーンとはBitcoin(ビットコイン)に使われている技術です。そして、ビットコインという仮想通貨(暗号資産)もまた、ブロックチェーンという技術を使って動いているものです。
Bitcoin(ビットコイン)
あれ、NFTの話はどこへいったの?
私を知りたいならビットコインについて知りなさい!
お?呼んだか???
その通り、ビットコインとブロックチェーンは密接に関わっているので、ビットコインを知ることで自然とブロックチェーンを知ることにも繋がります。では、ビットコインの仕組みって?という疑問にお答えしたいのですが、記事で書くと膨大な情報量で読むのが苦痛になる恐れがあるので、その疑問に答えている動画を紹介しておきます。
この話が後々NFTとお金の話に繋がることになります。そのため、少し専門的な内容になります。
ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物または集団によって考案された仮想通貨です。名前は日本人のようですが、その正体は謎に包まれています。
サトシ・ナカモトと名乗る人物が提出した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」」を元にビットコインのシステムが構築され、2009年から実際に稼働し始めました。
2009年って結構昔からあったんだね!
そこから約10年間、一度もその管理者不在のシステムがダウンしたことがないのです。これはかなり凄いことです。その凄さを語ると頭がパンクすると思うのでここでは割愛します。
現在はビットコインの他にも多くの仮想通貨が存在していますが、その元祖となるのがビットコインなのです。ゆえに、ビットコインおよびサトシ・ナカモトは暗号通貨界隈の人々から大注目されています。
NFTの誕生
やっとNFTキター (≧∇≦)/
長らくお待たせ致しました。先程説明したビットコイン、その核となる分散型台帳を実現させる技術の仕組みを総称してブロックチェーンと呼ぶ。ここで、とある人が思いました。
それって、お金じゃなくても良くない?
こうして産まれたのがNFT「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」です。ビットコインと同じようにブロックチェーンを使用し信頼できるシステム上で取引できるNFTに資産価値が産まれ売買できるというのは、これを読み進めた方なら当たり前に感じるはずです。
NFTにお金が集まる理由
NFTが儲かる話はとてもシンプルで簡単です。まず冒頭で言っておきます。これを読んでいるあなたは儲けることはできません。残念です諦めてください。しかし、NFTの歴史はまだ始まったばかり、まだまだこれからの技術です。いずれこの知識を通じてあなたのチャンスに繋がることはあるかもしれません。
なぜ、NFTが儲かるのか。それは、例えば、「君の名は」や「天気の子」で有名な新海誠が書いたイラスト集が100枚限定で売られました。新海誠のファンの方、もしくは映画が好きな方は当然欲しがるでしょう。しかし、よくわからないおっさんがイラスト集を100枚限定で売りました。はて、誰が買うでしょうか。それと全く一緒なのです。
絵がかなり上手いけど、これまで機会がなく目立たなかったアーティスト、元から有名な芸人or芸能人などの作品がNFTを通してさらに有名になる。CryptoPunks(クリプトパンクス)のようなAIが作った歴史的にも価値あるアートなども高額で取引されています。
また、NFTには会員チケットのような役割もあります。誰がどのNFTを持っているのか容易に管理でき識別できるので、NFTを所有することで何かしらの付加価値がつく場合などもNFTを欲しがる人が増える要因になります。例えば、アイドルの握手会などを例にとると、これまでCDの購入と一緒についてくるチケットの枚数がアイドルと握手できる回数だったりしたために、複数枚CDを買ったりすることがあったと思います。それは、CDがアイドル活動の資金源にもなる+宣伝にもなり、管理しやすかっただけであり、本来CDである必要はなかったのです。しかし、ある特定のNFTを所有していればライブ毎にアイドルと握手できます!という特典をつけたNFTを販売することでこれまでのようなCDを大量に購入する必要もないし、NFTの価値そのものがランキングなどの指標にもなれます。
調べないやつは永遠に知らない話
2022年大きく動き出したプロジェクト「GameFi」
ここからは、NFTが今後どのような使われ方をして、どのように発展していくのかなどのNFTの未来について触れつつ、10年前のSNSやYoutubeなどのような発展を遂げれるかなど、我々が想像できないような未来が待っている可能性があるのかについて考察してます。
現在、NFTの使い道は主に3つの分野に分けることができると考えられます。
1、デジタルアートや、デジタル作品などのコレクション
2、メタバース空間などの土地やアイテムを所有の証である権利証明
3、GameFiのような仮想通貨とNFTを組み合わせてゲームの領域での経済圏構築
3つ目のGameFiとは、ゲームとDeFi(Decentralized Finance:分散型金融)を掛け合わせたオンラインゲームのことを指します。今ではまだ知名度は低いですが、これから必ず盛り上がる分野であると考えられます。
従来のゲームでは、課金者が無課金者を支える構造になっていました。ゲーム会社はいかに課金させるかに必死になり、ガチャで限定のキャラや装備、能力値の高いキャラや装備などを次から次に登場させることで課金を促していました。しかし、そのゲームがサービス終了を迎えた後アイテムや装備、お気に入りのキャラなどはどうなるでしょうか。
従来のオンラインゲームは、一時の娯楽でしかなくサービスが終了したり飽きたら全て無くなります。そのため、引退アカウントが売りに出されたりなどのグレーな取引、詐欺などに会うかもしれない危険な取引で必死にお金を回収しようという人たちが目立ちます。
ゲームの新たな仕組み「Play to Earn」
しかし、GameFiでは「Play-to-Earn」、つまり「ゲームをプレイしながら実際にお金を稼ぐ」という仕組みが誕生しました。海外ではすでにGameFiで収入を得ながら生計を立てている人も現れています。Axie infinity(アクシーインフィニティ)のようなポケモンに似たゲームで、その内容はアクシーと呼ばれるモンスターを使って対戦・繁殖・育成・取引するといったものです。それで月約5万円ほど稼げるとTwitterなどで報告されています。これまで無駄に時間を食っていたゲームがNFTや仮想通貨により現実世界と同じような経済の一部になったのです。これまで、ゲームは時間の無駄などと揶揄されてきましたが、Axie infinityなどのNFTゲームは東南アジアなどの発展途上国では立派な生活の糧になり得る収入が報告されています。以前まではゲームは時間とお金両方を浪費している無駄なものという認識でしたが、フィリピンのマニラの報告によるとビデオゲームのプレイヤーにつきまとう悪いイメージが消えたどころか、技術に優れたプレイヤーは、フィリピンという国をデジタル時代へと導く、賢く才覚に優れた起業家として称賛されるようになりました。
また、フィリピンのような物価の低い国は月5万円もあれば暮らせるだけの収入になります。将来的には、日本でもNFTゲームが活発に利用されるようになればYoutubeやSNSなどのような広告や、情報を得たり発信したりするビジネスのプラットフォームとなることもあり得ます。人が集まればそこにお金が集まります。Youtubeのチャンネル登録者数と同じです。もしかすると、これからの将来なりたい職業に冒険者が入ってくるかもしれません。
さらに、GameFiはただ単に遊んで稼げるだけではありません。これからのGameFiは一味違います。先ほどもNFTの使い道でも紹介した土地が関係します。メタバース3D空間に自分の土地を持ち、その土地に自分のオリジナルな空間を創ることができるのです。これはかなり面白いことです。さまざまな企業がゲーム内で自社を宣伝したり、サービスを提供するなどメタバース空間の上で新たに自分オリジナルのゲームや遊びといったサービスを提供できるということです。NFTが今後あらゆるデジタルデータに紐づくようになったとき、クリエイター達の活躍する場面が増えると考えることができます。
NFTの動向を考察
最後に、NFTが今後どのように日常生活に普及するのかについて考察していきます。今現在ウクライナとロシアの戦争により偽の情報やフェイク映像などが拡散され、どれを信じれば良いかわからない。どれが正しいのか判断できないなどの問題が起こっています。それが日常生活とどう関係するのかというと、これからあらゆる情報はNFTで偽造、削除、破壊ができないように信頼ある情報として扱われるでしょう。一方、NFTでない情報は信頼できない情報となることが考えられます。著名人や有名人が率先してNFTによる情報発信を行うことで他の人々もNFTを使う世の中になると考えています。
以上が初心者にもわかりやすいNFTでした。くりぷとんブログではNFT、ブロックチェーン、仮想通貨、GameFiなどの動向を追い、新しい技術の解説や、その可能性、未来について考察していきます。また、GameFiについては実際プレイしてみて評価しているので参考にしてみてください。